1999 G1レース反省記
Special Thanks:ヴィクトリーさん&香外会長さん


有馬記念(12/26)
by 司馬

スペシャルウィークとグラスワンダー同時ゴール!!
まさに1990年代の掉尾を飾るにふさわしいレースとなった。
故・大川慶次郎氏に捧げるには充分すぎる素晴らしいレースだった。

写真判定・・・。同着!?
ふざけるな。グランプリに同着などは許されない。
出た!7番グラスだ!!!
4cmの差はどんな差だったのか。
エルコンをあきらめ、グラスを選び通した的場の意地・・・
スペシャルウィークの秋G1・3連覇を破らんとする刺客・的場のプライド・・・。
今は亡き大川慶次郎のグラスワンダー本命の思い・・・。
いろいろな思いがつもりつもっての4cmだったのだ。
近くて遠きは4cm。
たかが4cm、されど4cm。

ツルマルツヨシはよく頑張った。あのメンバーの中で一番見せ場を作ってくれた。10番のゼッケンは光っていた。
テイエムオペラオーは本当に強い。まさか勝てる!?と思うシーンも。4歳でステイヤーズSから有馬を使って3着はすごく評価できる。
ナリタトップロードは1番枠に泣いた。すこしかかった競馬だったようだが、マヤノトップガンのように先頭に立ってしまえればチャンスもあったのに・・・。菊花賞馬としては残念な結果。
さて我が愛すべきメジロブライト。5着。もう充分です。コメントによると馬込みを抜けるのに苦労したみたいだ。例えすんなりいったとしても5着までだっただろう。もうメジブーが活躍出来る時代じゃないのかもしれない。


スプリンターズS(12/19)
by 司馬

レースはなかなか素晴らしいメンバーが揃っていて、それぞれが力を出し切ったと思う。
アグネスワールドは先行して自分の競馬をし尽くしたが、そのエネルギーをマイネルラヴを競り落とすのに使ってしまい、ブラックホークの末脚爆発に吹っ飛ばされてしまい2着。「マイネルラヴに2年連続でやられました」という鞍上の武豊のコメントには笑えたが、その通りだろう。このレースの「助演男優賞」はまちがいなくマイネルラヴだ!!意外だったのはブラックホークはマイラーではなかったこと。距離短縮で不安だったが、陣営では距離短縮をプラスと判断。その判断が功を奏した。キングヘイローはこのレースで残りのレース人生で「我が道はマイル・スプリントなり」と心に決められたのではないだろうか。そんなレースだったなあ。


朝日杯3歳S(12/12)
by ヴィクトリーさん

アイネスフウジン以来の1勝馬の優勝で決着しました。
要するに2勝馬のレベルが低いってことです。
ここに出走した馬から、来年のクラシックホースが誕生することはまずないと思います。
ただし、レースのレベルは高く、上位馬は引き続き注目が必要です。

エイシンプレストン・・・◎さすがの瞬発力で差し切り。新馬戦の好内容そのままの力を見せた。今後、距離が延びても大いに期待できる。
レジェンドハンター・・・◎実に惜しい競馬。前半行きたがったのが最後でこたえた。しかし、能力は十分で何とか権利を取ってクラシックに出走してほしい。
マチカネホクシン・・・○ハイペースを見込んで最後方から。直線もよく伸びて力は出し切った。府中の方が良く、来年も期待。
エンドアピール・・・○やや距離が長かった感じ。それでも能力は見せた。スプリント戦線では期待できる。
トップコマンダー・・・○典型的なジリ脚。どこに出てもこれくらいの競馬はするだろう。上手く自分にあった展開に持ち込めば好勝負。
ファイターナカヤマ・・・○健闘の部類だろう。折り合いもついていたように距離は大丈夫そう。末が活きる流れなら。
ラガーレグルス・・・△スタート後落鉄。それがなくてもこんなものと思う。2勝は相手に恵まれたもので、今後はやや苦戦するのでは。
ノボジャック・・・◎今回は外枠がこたえた。ダートの適性は十分なので、今後はダート路線で大物になる可能性あり。
ファミリータイズ・・・○出遅れたが終いはよく伸びている。もう少し距離があればまた違った結果が出そう。
ショウナンラルク・・・△これが現状の力。2勝のレベルも低く、オープンでは当分苦戦。
サクラデインヒル・・・△久々で太め。ひと叩きで変わってくる要素はあるが、静観が妥当。
ダンツキャスト・・・◎テンのスピードは抜群。イレ込みもだいぶマシになってきており、スプリント戦でハナを切れれば。
マイネルコンドル・・・△札幌3歳Sは重馬場。スピード決着は向かない。ロドリゴデトリアーノ産駒は総じて坂のあるコースはダメ。平坦で時計がかかっての思案。
グラスベンチャー・・・△現状力の差。スプリント戦ならいくらかマシかも。
エイシンコジーン・・・△イレ込みすぎ。気性面で成長してこないと、苦戦は免れない。
シアトルフレーム・・・×かなりの惨敗。ハナを切れても期待はできない。おそらくは早熟だったのでは。

今回は上位馬に関してはなかなかの馬が揃い、来年に繋がりそうです。
ただ、マル外ばかりですからクラシックには直結しないでしょう。
来年の三冠馬は、ニューイングランドです。


阪神3歳牝馬S(12/5)
by ヴィクトリーさん

JC、WSJSと思うような成績を残せなかったキネーンJの執念のようなものを感じました。
レースとしては、正直3歳のレースだし、これからどう成長していくかにかかっている面もあるのですが、来年のクラシックに繋がるものではなかったと思います。

ヤマカツスズラン・・・○結果的に最内枠が功を奏した形。内容は十分も展開に助けられた。自分の形に持ち込めなかったときが課題。
ゲイリーファンキー・・・○プラス10kgもデキは良かった。前半かかったように流れが速くなってこそ。距離は微妙で平坦1400あたりがベストでは。
マヤノメイビー・・・◎追い込みづらい流れで大外からよく伸びた。幸Jの判断ミスともとれるが、早く動けば末をなくした可能性大でむしろ好騎乗と見る。同厩の先輩ゴッドインチーフにイメージがダブるが、早熟でないことを祈りたい。
チアズグレイス・・・○馬体がやや立派。叩いた上積みを考えれば次走は要注意。しかし、クラシック路線では力足りずと見る。
テネシーガール・・・○先制が叶わず外目の好位。それでも掲示板に載ったあたりなかなかの内容。ベストは平坦の1200〜1400。この条件ならもっとやれそう。
マターラミツル・・・○距離経験が活きた感じ。血統的にも奥がありそうで、今後長い目で見守っていきたい。
ベルグチケット・・・○現状では力んで走りすぎ。そのために距離がもたない。距離短縮で見直したい。
アルーリングアクト・・・◎出遅れて流れに乗れなかったのがすべて。小倉で見せた切れ味は魅力で、馬体が成長してくればスプリンターとして大成する可能性がある。
エンゼルカロ・・・○やはり栗東−北海道の往復がこたえたようで馬体減。元気もなかった。今後は栗東に転厩とのことでデキが戻ればもう少しやれる。
アカズキンチャン・・・△勝ち上がったのが限定戦。オープンではしばらく苦戦しそう。
マイネアプリコット・・・×特に見せ場もなく馬体も平凡。早熟の多いマイネルの馬だけに今後は期待薄。
マイネアメジスト・・・×こちらも同様。過度の期待はしづらい。
グロウリボン・・・△ファンタジーS2着は展開に恵まれてのもの。オープンでは苦戦が続くだろう。ダートならいくらかマシか。
ウォーターポラリス・・・○初戦の内容からダートなら十分期待できる。ただし、初戦ぶっちぎってその後鳴かず飛ばずのマル外もたくさんいたことを忘れてはならない。
テイエムダイカグラ・・・取消のため評価できず。

レースのレベル自体は高くなく、クラシックを狙えるほどの大物がこの中から出てくるか疑問。
近年は4歳デビューでもクラシックには間に合ってしまうので、今後デビューしてくる馬にも注目大です。


JC(11/28)
by ヴィクトリーさん

日本馬の連覇に終わったジャパンカップ。
昨年苦しがってヨレていたスペシャルウィークが自ら動いての圧勝。
その強さが際立ったレースだった。
さて、回顧に移りますが、今回は外国馬に関しては我々が馬券を購入できる状況では走らないでしょうから、期待度は省きます。

スペシャルウィーク・・・◎自ら勝ちにいって世界の強豪をねじ伏せた。まさに圧勝。常識的にはGT3連戦はキツイが、この馬は常識を超えるかも。
インディジェナス・・・持ち時計の速さがものを言った。要はJC向きだったということ。これからは香港馬も侮れない。
ハイライズ・・・デキが良くなっていたよう。ゴドルフィンとデットーリは恐るべき存在。
モンジュー・・・体調不良も力は見せた。やはり日本は不向きだろう。ヨーロッパに帰れば最強馬。
ラスカルスズカ・・・◎日本馬ではスペシャルの次。良血馬が走る度に成長している。ローテはキツイが有馬記念でも期待。ひょっとして準オープンに出るかも。
ステイゴールド・・・○今回も力は出した。もう少しペースが速くなっていればもっと際どかったかも。次走もペース次第。細いくらいに仕上がって走る馬。
スエヒロコマンダー・・・○7着は健闘だが、実力を出せばこれくらい走る。次走メンバーが落ちれば十分チャンス。
ボルジア・・・力は出し切ったようで、現状これで精一杯。6歳の牝馬だけに多くは期待できないか。
フルーツオブラヴ・・・追い切りをしていない(キャンター)ように体調面に?。展開が嵌らないことには上位は厳しいか。
タイガーヒル・・・前半かかったのがすべてで、4角で早々に脱落。こんなものではないだろう。
アンブラスモア・・・◎JCでこれだけ走れば十分だろう。引き続き良馬場で単騎ハナなら期待十分。
ウメノファイバー・・・○4歳牝馬ではキツかったか。しかし、力はあるので府中でメンバーが軽くなれば十分好走可能。
オースミブライト・・・○やはり距離が長い。2000m以下の速い流れで末を活かすタイプ。
スティンガー・・・○4歳牝馬にこのローテ、何よりもJCというレースが不向きだった。マイル前後でメンバーが落ちれば十分やれる。

今回はすべて○以上です。
つまり、ここに出てきた馬なら、次走以降は十分期待できるということです。
ただ、使い詰めできている馬には休養をとってほしいですが、いちファンが口を挟む
ことではないので。
スペシャルウィーク"様"、あなたに脱帽です。


本当に脱帽である。この馬はエリート的であまり好きにはなれなかったが、天皇賞春・秋・JCと王道を勝ち続けたのは評価したい。この日はエルコンドルパサーの引退式で東京競馬場まで出かけ、第1回馬論オフを開催した。エルコンドルパサーはまだまだ現役が続けられそうなフットワークだった。この日一日、“もうひとりの主戦騎手”的場はどんな思いだったのだろうか・・・。(by司馬)


マイルCS(11/21)
by ヴィクトリーさん

エアジハードが春・秋のマイル王に輝いた今年のマイルCS。
レースは淀みのない流れで、各馬が力を出し切った素晴らしい内容。
レベルの高い一戦だった。
それでは、次走への展望を。
エアジハード・・・◎本当に強い内容。マイル前後なら現役最強。次走香港でも大いに期待できる。あら探しをすれば、直線モタれたように左回りの方がいい。
キングヘイロー・・・○秋天回顧のときに苦戦としたが、マイル前後の速い流れなら力を発揮する。さらに、寒い時期がいい馬。次走は適当な番組がなく(有馬記念か)苦戦かもしれないが、条件が揃えば十分走る。
ブラックホーク・・・○力は出し切った内容で現状これが精一杯だろう。GTではちょっと足りないかもしれないが、GU以下なら十分やれる。
アドマイヤカイザー・・・◎上位2頭と同じ34.4の上がり。初GTでこれだけやれれば将来が楽しみ。まだ4歳だけに古馬になってますます期待。
キョウエイマーチ・・・△よく走っているがここまで勝ち時計が速くなるときつい。ややピークも過ぎたようで、次走阪神牝特だったとしても過信はできない。
ニッポーアトラス・・・○ロバーツ騎手と本当に鞍が合う。距離ももう少しあったほうがいい馬で、ロバーツ騎手がいる間にもう1勝。
チェックメイト・・・◎昇級初戦でGTだったことを考えるとよく走っている。GVのマイル戦(京都金杯あたり)ならやれる。
エイシンガイモン・・・○GTではやはりちょっと足りなかったか。どちらかと言えばムラ駆けタイプで常に注意は必要。
ブリリアントロード・・・○速い流れに追走に汲々としていた。距離が伸びて平坦コースなら見限れない。
ダイワテキサス・・・△やはりデキが戻りきってないよう。GVくらいなら走られても不思議はないが、現状では苦戦と見る。
エイシンルバーン・・・○いきなりGTの流れでは戸惑ったよう。1600万、オープンを連勝できるからには能力はある。段階を踏んでGTに挑戦してほしい。
ザカリヤ・・・△とにかくレース前に終わってしまっている。気性面で成長してこないことには今後も多くは望めない。
ミッドナイトベット・・・○デキは良かっただけに、やはりマイル適性の差か。寒い時期がいい馬で、平坦コースで57kg以下なら好走可能。
スギノキューティー・・・×GTでは力不足。ムラ駆けタイプだが、嵌っても掲示板が精一杯。
スピードスター・・・×マイルはやや長かったか。勝ったときも軽量に恵まれてのもので、オープンでは苦戦しそう。
エイシンキャメロン・・・×3歳〜4歳春の輝きは失せてしまった。やはり早熟。今後も狙い目はない。
ドラゴンライト・・・△絞れて良くはなっていたがこれが実力だろう。よほど恵まれて入着程度。
ビッグサンデー・・・○内枠で次々に来られて行かざるを得なかった。マイル前後では堅実な馬で、これで人気を落とすならかえって狙い目では。

エアジハードの強さが際立ったレースでした。
伊藤正調教師は「現時点でタイキシャトル級」と強気な発言ですが、それも頷ける圧勝でした。
香港でも頑張ってほしいものです。
レースとしては久しぶりに全馬が力を発揮でき、スッキリとしたものでした。
やはりGTはこうでなくてはいけないと思います。


エリザベス女王杯(11/14)
by ヴィクトリーさん

メジロドーベルの連覇、そしてデビュー以来4年連続のGT制覇の偉業が達成された
エリザベス女王杯。
GTレースだけに審議となってしまったことは大変残念です。
それでは、次走への展望を。
メジロドーベル…☆牝馬同士なら常に好勝負。当然次走も期待…だがこれで引退との
こと。お疲れ様でした。
フサイチエアデール…○つかみどころのない馬でどんな条件が合うのかもよくわから
ない。ただ、サンデー産駒らしくイレ込み気味くらいで走る馬。パドックに注。
エガオヲミセテ…◎ひとえに蛯名Jの好騎乗。距離が克服できたとは思わないほうが
いい。次走は得意のマイル戦(阪神牝特)で期待大。
プロモーション…○いい脚を使って突っ込んできた。ただ、勝ち切るまでのパンチは
不足。流れが向きそうなら。
ヴィクトリーバンク…◎今本当にデキがいいのだろう。スゴイ脚でインを強襲。次走
予定のステイヤーズSなら勝ち負け。
ファレノプシス…○直線の不利がすべて。それでも能力の高いところは見せた。次走
は有馬記念の予定だが、そこはチョット厳しいか。
ヒシピナクル…△能力は高いが、直線でヨレたようにやや疲れが出てきたか。立て直
してからの期待。
マイネエルザ…△ゲートがイマイチ。スムーズならもう少しやれるかも。重賞では少
し足りないイメージ。
フレンドリーエース…×いい脚が一瞬しか使えない。よほど恵まれないことには。
クロックワ−ク…△メンバー中最速の上がりもこの流れでは苦しい。ハイペースで前
崩れのときに出番。
ナリタルナパーク…△正直ガッカリする内容だった。スローとはいえ見せ場もなし。
今後も多くは期待できないかも。
テンザンキラリ…△距離が明らかに長い。ただ、短距離でもオープンの壁がありそ
う。
エリモエクセル…○京都は嫌いか。左回りなら見直したい。
ブゼンキャンドル…○スローで上がりの競馬では苦しい。地味で人気しない馬だが、
実力はあり常に警戒が必要。
ハギノスプレンダー…△フサイチエアデールを負かしたこともあるように力はある。
時計がかかっての思案か。
ゴッドインチーフ…×やはり早熟だったか。エルフィンSは相手が弱かっただけ。あ
のイメージを引きずってはならないだろう。
メジロビクトリア…×ハナに立ってもこの競馬。今後もオープンでは苦戦。
ランフォザドリーム…☆やはり燃え尽きてしまったのだろう。これで引退とのこと。
母娘3代の重賞ウイナーを輩出することに期待。

最後にメジロドーベルを歴史的名牝の1頭としてあげ、その功績を称えたいですね。
いい仔を送り出してくれることを期待します。


菊花賞(11/7)
ヴィクトリーさんの回顧です
トップロードが悲願のGTを奪取した菊花賞。
1000m通過が64.3秒というスローペースがレースに影響したのは否めません。
さて、早速次走への期待を。
ナリタトップロード…◎やや行きたがった面もあったが、いい脚を長く使える長所を最大限に生かした。サッカーボーイの仔だけに、丈夫で長持ち。今後のGT戦線でも大いに期待。
テイエムオペラオー…◎一番折り合っていたのがこの馬。カイ食いの心配も薄らいできたようで、今後もGT戦線で活躍する。
ラスカルスズカ…◎距離不安も勝つかの脚。完成途上で今後どう成長していくか。兄の域に達する可能性もなきにしもあらず。
タヤスタモツ…○スローで先行したとはいえ力をつけてきている。同じような展開なら再度好走も。血統からはダートの長距離で化けるかも。
メジロロンザン…○さすが長距離王国メジロ軍団。こちらも長いところでスムーズに走れれば。
アドマイヤベガ…○終始外外を回って苦しい競馬。ただ、最後は止まってしまったように距離が疑問。中距離の速い流れなら。
ペインテドブラック…○この程度の馬かもしれないが、今後の成長に期待したい。オースミブライト…○スローに掛かりどおし。やはりベストは1800〜2000。折り合える距離で。
フロンタルアタック…○こちらももろに掛かってしまった。上がりの早くなる平坦コースは不向き。坂のあるコースで粘り腰を発揮すれば。
シンボリモンソー…○さあというときの不利は痛かったが、現状は時計がかかっての思案か。成長に期待。
ロサード…△距離も疑問で追い込み一辺倒の脚質もどうか。嵌ったときの大駆けに注。
サクセスエナジー…△嵐山Sのレベル自体が疑問。賞金的にしばらくはオープンを使うことになり苦戦。
テイエムチョウテン…×あのスローで向こう正面から追いどおし。成長力がなかったか。
ブラックタキシード…○スローで掛かって早々と脱落。折り合える中距離の速い流れで再考。
タイクラッシャー…△掛かっていたし、現状こんなものか。道悪などの時計のかかる馬場なら。
今回は◎や○が多いですが、敗因がハッキリしている馬が多く、条件次第で好走可能と見ました。
アドマイヤベガは6着でしたが、やはり3強は強くこれに続くラスカルスズカがどこまで成長するかといった見解です。


天皇賞(10/31)
ヴィクトリーさんの回顧編をどうぞ。
私はもはや、スペシャルウィークを心の底から信じることが出来なくなりました。調教がボロボロ状態ながらもあそこまで走って差しきってしまうとは・・・。あらためてG1ホースの底力と武豊騎手のしたたかさに、ほとほと参りました。脱帽でございます。これで春秋連覇。しかし、しかしだ。京都大賞典の大惨敗(7着)が記録にある限り、メジロマックイーン(幻の天皇賞春秋連覇馬!!!)と肩を並べるにはおこがましいぞ!!
1999年度代表馬にはなれるかもしれないが、最強馬の一員としては加えられぬわ!!(怒)。

ボクの目で見た次走への展望を。
期待度は、◎(首位候補)○(好勝負)△(苦戦)×(狙えない)としておきます。
 
スペシャルウィーク ○…武豊Jの好騎乗が光った。デキは100%ではなかっただけに、やや反動が気になる。
ステイゴールド ○…やはりハイペースなら走る。次走も流れ向けば。
エアジハード ◎…先行勢では唯一掲示板。休み明けを叩きさらに前進。
スティンガー ◎…一瞬突き抜けるかといった脚。次走も大いに期待。ただ、JCの予定でそこでは苦戦かも。
セイウンスカイ ○…最後は瞬発力の差。ゲート入りがスムーズなら当然好勝負。
アンブラスモア ○…力をつけている。良馬場でハナ切れれば。
キングヘイロー △…デキ良かっただけに案外。現状力の差か。
ツルマルツヨシ ○…中2週でコズミ気味。間隔とって立て直せば能力は十分。
ダイワテキサス △…ジリジリ伸びる。まだ昨年のデキにはない。
サイレントハンター ×…使い詰めで上積みはない。単騎で行けても?。
メジロブライト ○…やはり2000の速い流れは向かない。距離延びれば。
シルクガーディアン △…スピード決着は苦しい。荒れ馬場・道悪なら。
ホッカイルソー △…オールカマーレコードVも時計かかってこその馬。
メイショウオウドウ ○…GTの壁か。能力はあり、重賞には手が届きそう。
ユーセイトップラン ×…明らかに距離不足。距離延びて、左回りで。ただ、適当な番組が見当たらない。
クリスザブレイヴ ○…一線級の壁、速い流れと苦しい競馬。ただ、相手関係から巻き返しは十分。
サクラナミキオー ×…いきなりGTでは仕方ない。オープン特別あたりでハナ切って。

秋華賞(10/24)
この日は友人のコンサートに出かけていましたので、レースに関しては特に触れません。
ただ、「女心と秋の空」「4歳牝馬はコギャルども集まりだ」ということは身をもってわかりましたね。

香外会長のG1回顧〜99年秋華賞編〜
 いや〜大波乱も大波乱。99年秋のG1シリーズの開幕を告げる秋華賞は荒れるレースとは言われていますが、まさかG1史上3位の9万4630円の万馬券が飛び出してしまいました・・・。主犯馬は前走関西TRローズSで後方一気でヒシピナクルに0.2秒差まで迫っての目立たない3着馬ブゼンキャンドル。そして共犯馬はこちらも前走関東TRクィーンS3着馬のクロックワーク。特にこのクロックワークなんて前走後のコメントで横山典騎手が「重馬場にでもならないとチャンスはないんじゃないかなー。」なんてこといってましたから。そりゃ人気も落ちるわい。しかしTR3着同士の決着であの配当とはこれまたビックリでしたね、はい。
 しかしこの秋華賞って1番人気がトゥザヴィクトリーでしたよね?考えてみればおかしな話と思うんですが・・・。こりゃ典型的な武豊人気の象徴みたいな感じですね。だってヴィクトリーの詰めの甘さは桜花賞・優駿牝馬の競馬を見たらそりゃもう一目瞭然でしょ?今レースは直線失速でもはやの13着、さすがの陣営側も言葉がでないはず。引退は近いかも・・・。2番人気ヒシピナクルはもううちょっと仕掛けが遅かったらという惜しい内容。でも長くいい脚を使える感じの馬ではないようなので河内騎手の騎乗には疑いの余地はないのですが、皆さんはどう思われますか?しかし粘っての3着はさすがの印象。この馬地力つけてますよ・・・。
 しかし今年の4歳牝馬のレベルは物凄く低いと思うんです。例えば前々走900万条件勝ったヒシピナクルがTRで1着で本番3着とか、優勝馬ブゼンキャンドルなんて古馬との混合900万条件で3着(ダートですが)、2着と結局勝てずじまいでTR3着ですからね。まあ良く言えば群雄割拠状態、どの馬がくるか分からないから面白いと言えるし、悪く言えば900万条件勝てる馬だったらG1獲りが不可能でない程の低レベルということでしょうか?今年の最優秀4歳牝馬は一体どの馬なんでしょうかね?香外会長自身は古馬に積極的に挑戦するスティンガーが一番強いのではないかなんて思います。
とにもかくにも第4回秋華賞は終わりました。このレースで好結果を出した馬は例年通りエリザベス女王杯に駒を進めることになりそうですが、多くの期待は禁物ですよ。いや、マジで。私自身は用事の為に馬券も買えず、予想送信も出来ずに最悪のスタートをきってしまいました。勿論買っていたら外れですよ(笑)。
 今週は天皇賞ですね。1番人気が勝てないレースですが、さて今回の1番人気はセイウンスカイか?スペシャルウィークか?もし後者だったら恐れずに消しでいいんじゃないんでしょうか?

宝塚記念(7/11)
この日も司馬 駝人は外出してました。レースはダイジェストで見ただけです・・・。
香外会長さんお願いしま〜す。
でも、一言だけ・・・。
的場騎手の意地の3馬身差!エルコンドルパサーでなくグラスワンダーを選んだ自分の力の証明をした宝塚記念だったように思います。グラスワンダーは怪物だ。強かったです。
スペの単勝を突っ込み2500円。スペ=グラスで5000円。あと5点で500円づつ。結局馬券はドロー。
ちょっと「武め、ざまあみろ」と悪魔的心境にも(笑)。
「的場だ、的場だ、怖い的場だ〜、グラスワンダー!! 強いものはつよい!!」(by杉本アナ)

香外会長のG1回顧 〜宝塚記念編 ・どうしたスペシャルウィーク〜
どうも香外会長です。99年上半期中央競馬を締めくくる真夏のグランプリ第40回宝塚記念が終わりました。下馬評では王者スペシャルウィークと怪物グラスワンダーの一騎打ちが2.0倍という他を圧倒するようなオッズが示すように大半のファンの支持を受けてはいたが、そのとおりこの2頭が他馬とは異次元の走りを見せた。ただ自分の考えとは全く違う結果になってしまったことは否めない。関西のエース、このレースを勝つことがあれば凱旋門賞であのエルコンドルパサーに雪辱を果たすプランさえあったスペシャルウィークの負けである。
競馬というものに絶対がないのは重々承知しているし、常に多くのファンの期待を背負わなければならない実力馬の立場は大変なものであろう。もちろんその馬を管理する調教師、厩舎関係の人々、騎乗する騎手にかかるプレッ
シャーは到底計り知れないものがあるのは当たり前のことであろう。
しかし今回王者スペシャルウィークには怪物グラスワンダーに比べて幾つかの有利な点があったはずである。例えばグラスワンダーにとっては初の長距離輸送を経験したわけだし、阪神コースでの出走経験はなかったのである。誰の目に見てもスペシャルウィークが有利なことは明らかだったはず。
4コーナーで早くも先頭に立ち、あとは後続グラスワンダーを押さえるだろうと思っていた。確かに4角であのポジションにたったことには多少の違和感はあったものの鞍上はあの武豊だ。彼の判断に間違いはなかったと信じたい。しかし今まで自分より後ろにつけていた馬に負けたことがなかったスペシャルウィークだったが、あっという間に並ぶ間もなく交わされてしまった。スペシャルウィークに背中を拝ましたのがグラスワンダーであった。
この2頭の間についた着差は3馬身、はっきり言って完敗である。グラスワンダーはこれで冬夏グランプリ連覇である。この3馬身差は後世語り継がれることになりそうだ、決定的な着差である。これから引退にむけて天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3レースに出走するはずである。中央競馬週刊誌に白井調教師は宝塚を含めたこの4戦全勝するつもりであると言っていたが、果たして今の状態でその偉業は達成できるのか?はっきり言って答えはNOである。これを読んで気を悪くなさったスペシャルウィークのファンの方へ、どうぞ気を悪くなさらないでください。
僕もそのファンの一員ですから・・・。
勝ったグラスワンダーはこれから増々活躍しそうだ。あとはエルコンドルパサーとの対決を待つだけである。対決は実現するのか?楽しみにしたい・・・。

トゥザヴィクトリーさんの「宝塚が終わって」
グラスワンダー、本当に強かった。
今年に入って完成された感のあるスペシャルウィークを圧倒。
3馬身差はジャパンカップでエルコンドルパサーがスペシャルウィークにつけた差だ。
グラスワンダーを選んだ的場Jとしてはどうしても負かしておきたい相手だっただろう。
これでグラスワンダーはグランプリ連覇。
エルコンドルパサーもフランスのチャンピオンディスタンスで圧勝。
となるとこの2頭が出走しなかった昨年のクラシック(グラスに関しては故障もあったが)の 存在価値そのものに疑問を抱いてしまっても仕方がない。
クラシックは最強馬を決める舞台ではなく、 真の最強馬を決めるのは、ジャパンカップであり有馬記念であるといえるだろう。
そうなってくると、外国産馬・外国馬への出走制限の緩和が必要となってくるだろう。
いずれ全面開放になるときは来るだろうが、今まさにエルコンドルパサーやグラスワンダーがそのことを訴えていると思う。
確かに、血統のドラマ・生産者の立場などいろいろ難しい面はある。
それならば出走頭数の制限付きでの開放やステップで権利を得た馬(地方馬みたいに)だけでも開放してはどうか。
21世紀へ向けて、競馬もグローバルスタンダードを取り入れていかなければならない。
そうしないと、日本の競馬はますます世界で取り残されてしまうだろう。
今が絶好の転換期であるといっていいだろう。
さあ、JRA。重い腰を上げてくれ!
再び長くなってすみませんでした。


安田記念(6/13)
今週は外出していたので、レースを見ていません。香外会長さんにレース回顧をお任せします。
香外会長のG1回顧 〜安田記念編〜
H2年オグリキャップ以来の有馬記念から安田記念制覇へ、単勝1.3倍の圧倒的な支持を受けたグラスワンダー。昨年セイウンスカイ、スペシャルウィークらを相手にクラシック路線で苦汁を舐めさせられ続けてきたキングヘイロー。前走高松宮記念2着、仏G1を征した名牝シーキングザパール。そして外国からの招待馬3騎、新興勢力と多彩なメンバーで行われた第49回安田記念が終わった。オッズから判断するとグラスワンダーの独壇場と思われたこのレース。横綱の足元をすくったのは前走京王杯SCで3/4馬身差で負けたものの、4歳時に比べて地味だはあるが確実に成長していKエアジハードであった。直線半ばでグラスワンダーが抜け出し、このまま真っ先にゴール板を駆け抜けると誰もが思ったその瞬間。もたれ加減ながらも最後の最後で交わした。4番人気と2着候補としては信頼されていたのだが、まさかG1タイトルを手にするとは意外だったと言わざるを得ない。鞍上蛯名騎手はエルコンドルパサーで欧州G1で2着、ウメノファイバーでオークス、そしてクラシック初制覇と武豊騎手に続いて今もっとも波に乗っている騎手の一人。その蛯名騎手の調子のよさも影響したのではないかと思う。残念ながら2着に敗れたグラスワンダーだが、依然として現役最強馬のトップを形成する一員であることは確かである。短距離、中距離、長距離とJRAの距離体系により区別される現在において1600m〜2500mと幅広い距離で勝ち負けが期待できるということは強みである。次走はおそらく阪神2200m、夏のグランプリ宝塚記念であろう。いよいよスペシャルウィークとの対決、エルコンドルパサーとの因縁の対決の前にこの天皇賞馬との決着を付けておくべきである。宝塚記念、そういう観点で見れば物凄く楽しみな一戦である。
3着に食い込んだシーキングザパール。4歳時にNHKマイルCを獲り、本来ならマイル適性には疑いの余地はないのだが、個人的にはノドの病気にかかってからはマイルは長すぎるような気がしないでもない。スプリント戦でこそ本領発揮というべきであろうか?
2番人気に推されたキングヘイローは全くいいところなく10着の惨敗に終わった。調教では頭のフォームも高く、見た目的にも良くは映らなかった状態がそのままレースに結びついた結果といえるだろう。この馬は夏場は調子の題切れない馬だと思うし、セイウンスカイ、スペシャルウィーク、グラスワンダーらトップとの力量もこの一戦で測れた。宝塚記念でもはっきりと成長が感じられなければ、掲示板が精一杯なのでは?
いずれにしても見ごたえ十分、直線の攻防は手に汗を握る熱戦であった。もしもキョウエイマーチの出遅れがなければ別の形としてのレースが存在していたかもしれない。次のG1は夏のグランプリ宝塚記念。スペシャルウィークがキングヘイロー、グラスワンダーそしてその他数多くの有力ライバルがその首を狙う。G1シリーズを締めくくるべき最高の一戦、今から楽しみでならない。予想も◎−▲で的中し、ホッと一安心です。


ダービー(6/6)
司馬 駝人のコメント・・・
本当に最高のレースでした。
私はアイネスフウジンのダービーから10年目ですが、これだけ、強い馬が強い勝ち方をして感動したダービーは久しぶりです!
アドマイヤベガ君・・・
君のお母さんの強さも知っている僕としては感動したよ。TVの前で少し涙が出たね。
武豊も偉い!ダービー2連覇!! 世界のG1ジョッキーの強さを知った。
サンデー×ベガの良血・・・。すばらしいの一語に尽きる。
オーナーはこの馬を買ってよかったなあと本当に思っているに違いない。馬主の魅力はここにあるのかも・・・。
ナリタトップロード君・・・
お父さんのサッカーボーイの無念は晴らせなかったけれども、お父さんは君の走りを十分誉めてくれているはずだよ。渡辺騎手はくやしさで目を真っ赤にしてましたが、ダービー初騎乗で2着。いい経験になったと思います。これからも頑張って欲しい。まずは菊かな。直線でよれていたところがいかにも「若々しい」感じがしました。
テイエムオペラオー君・・・
お疲れさまでした。十分に皐月賞馬として頑張ったと思います。ダービーであれだけの走りをしたことで皐月での強さを思い知らされました。和田騎手も立派! これからも頑張ってほしい騎手の一人になりました。
あとはロサードの健闘に拍手。どうかんがえても2400mはあわないのに上位5着の、あのメンバーにつぐ6着。
名勝負にバラの花を添えたといったところか。
ペインテドブラックはやはり秋に期待してみたい。新馬戦をのぞいての4戦、2000m以上を使っての好走は距離延長にチャンスがあると思う。秋の菊では期待してみたい。

香外会長のG1回顧 〜東京優駿日本ダービー編〜
日本中の競馬関係者・競馬ファンの希望を乗せてスタートが切られた第66回日本ダービー。光る夢を掴んだのは皐月賞1番人気に推せれながら6着と苦汁を舐めさせられた超良血馬Aアドマイヤべガだった。道中後方に控え府中の長い直線で持ち味を存分に発揮し、何とか食い下がろうとするライバルテイエムオペラオー、ナリタトップロードを地力の差で交わした。今回のダービーは実力馬の力量差はほぼ横一線だったと思う。最後はやはり騎手の差というものを見た気がする。渡辺・和田両若手騎手の騎乗には文句の付けようがなかった。クラシック独特の雰囲気に呑まれることなく騎乗馬の素質を存分に引き出すことが出来たのではと思う。しかしその若手騎手2人に競馬の難しさ・技術の差を身を持って教えたのが、言わずと知れた天才騎手武豊そのものだったのである。武豊騎手自身は去年、今年の天春をも征することになるスペシャルウィークで初のダービージョッキーに輝いた。そして今年はJRA史上初のダービー2連覇がかかった同レース、今まであらゆる記録を塗り替えてきた男がまた記録を塗り替えてのけたのである。やはり天才は天才なのか?かつての騎乗馬名牝べガの仔、勝ちたい気持ちもあったに違いない。インタビューなどでは至ってクールな男である。しかし秘めたる闘志は並大抵のものではなかった。この先この冷静な天才がいくつ記録を更新・樹立するか楽しみでならない。
第66代目ダービー馬に輝いたアドマイヤべガについてだが、これで4歳馬の頂点に立ったことになる。やはりこの馬には挑戦者という立場より王者として君臨する立場が似合うような気がする。名牝の仔は走るといった格言に間違いはないような気もする。しかし現状では上記のナリタトップロード・テイエムオペラオーやその他のライバルとの決定的な差は見つからない。ましてこれから先には、スペシャルウィークやグラスワンダー、メジロブライト、エルコンドルパサー等偉大なる先輩古馬との対決が待っている。一夏越しての成長力を測る術などどこにもないが現状のままでは例年通りの「弱いダービー馬」でファンの期待を裏切る馬になってしまうかも知れない。持った素質は両親譲り、確かなもの。秋になってどのような姿を我々に見せてくれるか?楽しみの一つではある。
今回はいつにも増してG1回顧という題名とはかけ離れた内容になってしまった。しかし第66回ダービーは武豊のためにあったようなもの、
天才が天才と言われる由縁を示したレースだったと思う。個人的な馬券は見事に外れてしまった(Aアドマイヤべガ全く無視だったので)。
クラシックレースはこれでひとまず秋の秋華賞までお休みである。来週は国際交流G1安田記念、JRA所属馬vs外国馬の対決も楽しみではあるが、それ以上に楽しみなのは有馬記念馬グラスワンダーとクラシック路線から一変マイル路線に路線変更し結果を出してきたキングヘイローの直接対決に興味はある。ではまた来週、香外会長でした。
アドマイヤベガ   好スタートもすかさず控えてらち沿い後方3番手。
          道中は折り合いとコース取りだけに気をつけて追走。
          3,4コーナー手前までジッとしていたが、周りの馬が
          仕掛け始めたところで気持ち遅らせて外に出し追撃体勢
          に。先週からそうだったように、府中の芝コースは
          外の方が伸びる馬場状態。明らかにロスを少なく外に
          出すことだけを考えていた騎乗で、4角までは鞍上の
          思い描いていたとおり。あとは伸びれば勝てるよの
          状態に持ち込み、そこからきっちり伸びたのは馬の力。
          元々皐月賞以前から最も強いとされていた馬なわけで、
          状態さえ戻ればこれくらい走れて当然。もちろん
          きっちり能力を出せる騎乗をした武豊の手綱さばきも
          あるが、ここでは純粋に他馬と力差があった感じ
ナリタトップロード スタートで外の馬が前に出て行ったため、少々気合いを
          つけて前半は追走。テイエムオペラオーの直後10番手
          の外をキープ。前にテイエムオペラオーがいたのは
          たまたまだろうが、恰好の目標が出来たわけで終始
          その直後を追走。3角半ばからテイエムが仕掛けたのを
          見てこちらも一緒に動き出す。皐月賞と違いここで遅れず
          きっちりついて行けた分、前を捕らえにかかる脚にも
          勢いがある。しっかり目標を捕らえてあと一伸びすれば
          ・・と思えたが、外から1頭強い馬がいた。完成度の
          高さでは世代随一のところを見せられたが、直線半ばから
          内に刺さらずまっすぐ走れてアドマイヤベガと並ぶ状態に
          持ち込めていればきさらぎ賞のような競馬が出来ていた
          のかもしれない。ただこの馬の力は出し切れているだけに
          騎乗内容は100%。と言いたいところだが、過去
          この馬が勝ったときには4角でもっと前にいた。
          こちらがテイエムオペラオーのような競馬をしていれば
          という気がしないでもない。もちろん結果論ではあるが。
テイエムオペラオー 元々は先行して好位から押し切るタイプ。皐月賞は
          少々はまった感があるだけに、中団から競馬を進めたのは
          間違いではない。事実、過去34秒台で上がる競馬を
          したことがないし、馬場が渋って時計が掛かった方が
          条件的に合っているのは結果として出ていた。それだけに
          能力的に上位2頭とは互角でも、良馬場適性の差で敗れた
          のだろう。距離が伸びて良い血統だけに秋はさらに楽しみ。
オースミブライト  パドックでの馬体の良さはこの馬が1番だった。
          スタートから内々中団で競馬を進める。道中は馬なりで
          進めていたため徐々にポジションを下げていったが、
          初めから先週のウメノファイバーのように外に出すつもり
          だったのだろう。ところが勝負どころでちょっとした
          ズブさを出して外から勝ち馬に交わされてしまう。
          さらに直線では内にもたれて追えない面も。スムースさを
          欠いた分、上位3頭と差が出来てしまったが、能力的には
          そう劣らないように思える。
ブラックタキシード 積極的に押してらち沿い4番手。前2頭+1頭が離して
          逃げるのを見ながら離れた位置で追走。実質ハナを切った
          ような位置取りになって自分のペースに持ち込める。
          さらに前に3頭いたことにより、3,4コーナーで
          スムースに外に出すことになって、直線馬場の良い
          場所を通ることが出来たのが密かに大きい。それでも
          現状での上位4頭との差はかなり大きいように感じる。
ロサード      NZT4歳Sの時から最後方待機策を採るようになった
          のだが、揉まれ弱いタイプだけに自分の競馬が出来れば
          そこそこは走れるということだろう。もちろん府中でしか
          出来ない走法で、他場でこの競馬をしても届くとは
          思えない。先々不安。
ペインテドブラック 初めて前半1000mの通過タイムが63秒を切るレースと
          なったわけで、強いところと揉まれないまま本番と
          なったのではやはり厳しい。さらに直線で最内に
          飛び込み、馬場の良いところを通った馬とは差が出て
          しまった。ただ、これは前走斜行で内に刺さって
          行ったためらち沿いを通りたかった鞍上の思いも
          あったのだろう。どちらにしてもまだ馬が若い。
          これから成長すればまだやれそうな素材。
          今回の斜行に関しては鞍上のミスで馬に責任はない。
マルシゲファイター それにしても菅谷正巳は本当に極端な競馬しか出来ない。
          面白いぞ菅谷(笑)
マイネルタンゴ   岡部をもってしても掛かり通し。やはり距離が長い。
          ただ、道中もっとしっかり控えさせて脚を矯めれば
          良い脚を使えるタイプだけに、ここ数走馬の気分に
          任せて先行しているのには納得いかない。
          距離は違えど春菜賞の南井がやったような、思い切って
          控える競馬をして欲しいのだが・・・
タイクラッシャー  直線でペインテドブラックに前をカットされる不利。
          普通通り走っていればここまで負けてはいない。


オークス(5/31)
司馬 駝人のコメントはあとで書くつもりです。

香外会長のG1回顧〜優駿牝馬オークス編〜
今回で60回目を数える伝統ある牝馬クラシック第二弾優駿牝馬オークス。この樫の女王を目指したうら若き乙女たちの大混戦を征したのは、近走成績・距離延長で懸念されたフランス帰り蛯名騎手騎乗の東京巧者Oウメノファイバーであった。2勝馬ながら素質を買われ一番人気に推されたEトゥザヴィクトリーをゴール板直前でハナ差で交わし、そのままゴールへと突き進んだ。勝因としてはやはり蛯名騎手の好騎乗であると個人的に思う。大方の予想通りJEルーデンスが引っ張る2400mの距離にしては平均よりもやや遅いペース。ひょっとしたら前に行った馬の居残りも考えれたのだが直線ではやはり決め手勝負となった。道中無理せずに中団やや後方につけ、最後のその末脚を解き放ったとでも表現すべきだろうか?正に人馬一体の走りとも表現できた見事な騎乗であった。
2着に敗れたもののトゥザヴィクトリーの素質は注目に値するべきであろう。勝てなかったものの体調が万全でないまま臨んだ桜花賞3着、体調万全の今回は2着。安定感では今年の4歳牝馬勢では間違いなくNo1。一夏越しての成長に期待したい。
桜花賞馬Cプリモディーネは鼻+首差届かず3着。こちらも距離延長を懸念されたが何とか桜花賞馬の面目は保ったというべきだろう。
自身予想の◎@ゴッドインチーフは直線全くといっていいほど伸びず12着の惨敗を喫してしまった。脚質的に東京コースは合うはずでかなりの期待を持っていたのだが、初の左回り・長距離輸送が克服できなかったのだろう、それとも距離に問題があったのだろうか?結果は結果だがエルフィンSで見せたあの神脚に惚れ込んでしまった自分にはまだ見限れない。
一方TR経由組みはAスティンガーが4着、Fフサイチエアデールが5着と面目は保ったものの、新星と期待された他の馬達には厳しいレースになったようだ。中3週のローテーションでG1に臨むということは4歳牝馬にはキツイものと思われる。
いずれにしても見ごたえのある、月並みな言い方をすればG1らしいハイレベルな一戦だった。4歳牝馬限定G1は10/24の秋華賞までお預けだが、夏越して成長を遂げた彼女達の更なる激戦を期待したい。この4歳牝馬の晴れ舞台に出走させる為に影で支えてきた生産者、調教師、厩務員の方々に感謝したい気持ちです。
来週は競馬関係者・競馬ファンの夢の祭典「東京優駿ダービー」。皐月賞直行組みが勝つのか?それともTR経由組み・TR新星組みが勝つのか?と一週間前から興味は尽きません。予想も今週○−△(タテ目)ですがゲットできたことだし、いっちょダービーで光る夢でも掴んでみましょうかね・・・。

ウメノファイバー  好スタートも外枠ということもあり内の馬に行かせて
          内側へ。道中は後方4番手の外を追走。スティンガーを
          見ながら進む恰好となる。後方でジッとしていたが、
          3,4コーナーでスティンガーが一足先に動いて、
          そのスティンガーが通って作ってくれた道を通っていく。
          ここでほとんどロスなくすんなり外に出せたことが大きい。
          体が増えて好走しているように、府中が良いというより
          輸送がないのが良いようで、秋は輸送が課題になりそう
トゥザヴィクトリー ポンと飛び出して馬なり追走。楽な手応えで4番手追走。
          終始らち沿いを通って流れに乗り、向こう正面半ばで
          エイシンルーデンスがペースを緩めたところで全体的に
          前に詰めて行ったときも馬なり。追い出しをぎりぎりまで
          我慢していたが、馬なりで早めに前を交わしてしまった
          事もあり残り200m手前から追い出し開始。もう少し
          前が踏ん張ってくれればもっと伸びたのだろうが、
          これは仕方のないところ。1番人気を背負って小細工なしの
          先行押し切りを狙って勝ち負けに持ち込み、レース結果は
          後方から進んだ馬が上位を占めているのだから、この馬の
          力はかなりのものと言える
プリモディーネ   スタートから意識的に控えて後方6番手。向こう正面での
          手応えはこの馬が1番良かった。3,4コーナーで
          周りの馬が動いたところでも我慢して4角最後方。
          前は二重三重と壁になっていたため大外に出すのか
          と思えたが、思い切って馬群に突っ込んでいく。
          他馬をはじき飛ばすほどの勢いで後方から伸びて来たが
          わずかに届かず。末が切れたという点では1番だった
          ように思えただけに、桜花賞馬の力を示すことは出来た
スティンガー    今日は落ち着いていた。とはいえわずかに出負けで
          いつも通り後方から。道中はその位置をキープしていたが
          3コーナー手前から仕掛けて外をまくっていく。
          直線に向いてからウメノファイバーと追い比べになったが
          こちらは大きく内に刺さってしまう。そこで立て直しながら
          追わなければならなかった点が勝ち馬との差。今回、
          上位3頭とは完全に力負けの内容。姉同様2000mまでが
          良いのかもしれない
フサイチエアデール スタートまずまずで中団から。内々7,8番手を
          進んでいたのだが、この位置に馬が集中してしまい
          揉まれ通し。かなり厳しい展開だったが、勝負どころで
          プリモディーネ同様周りの馬が動いたときに動かず
          後方へ下げたところが印象的。上手く内を突いて
          伸びているのだから騎乗としては完璧。かなり
          評価が落ちていたが、能力のあるところを見せてくれた
エイシンルーデンス 予想通りハナへ。馬なりとはいえ1000mを60.8と
          平均ペースで進んでいく。3角手前で思いっきり
          ペースを緩めたとき後続に差を詰められたが、ここで
          交わされなかったのが良く、直線に向いても
          パタッと止まらず上位入選。スプリント戦で活躍
          していたような馬が2400mを走るのはかなり酷だと
          言えるが、それでも最後まで踏ん張っているのは能力の
          高い証拠。次走以降は当然距離短縮で巻き返せる
クロックワーク   道中は7,8番手の外目。ただ手綱を抑えながら
          進んでいたように道中やや掛かり気味。したがって
          勝負どころで我慢できずに早めに仕掛けることに
          なったのだが、2400mを走るにはスタミナをロス
          しすぎた。キャリアの浅さが出てしまった感じ
ゴッドインチーフ  最後方待機策で4角まで最後方。直線に向くところで
          内を突っ込んで行こうとするがすでに手応えがない。
          レースの上がりが35.4となっては切れる脚のない
          この馬には辛い展開。やはり上がりがかからないと
          だめで、そういった意味でも今後はペースの速くなる
          マイル前後で前崩れを期待するしかないようだ


高松宮記念(5/23)
お断りを・・・。このレースはTVで見ていないので、とあるメルマガから(著作権はフリーでした)、コメントも頂きました。
それにしても幸騎手はついていないな。皐月賞ではワンダーファングがゲート内で大暴れして出走取り消し、今回はマイネルマックスの感冒で前日取り消しとはなんとも気の毒だ。G1レースで同じ年に2度も出走取り消しに遭う騎手もめずらしい。その珍しさも運のうち。ダービーではひょっとして!?。
マサラッキ7歳でG1を獲れるとは誉められることには違いないが、7歳馬がG1レースを獲れてしまうのは、G1レースとしてはレヴェルが低いのかもしない。わが「馬論」予想陣も7歳馬ではG1はつらいと無印にした人たちが多いし・・・。ぼくも7歳では無理と判断して切り捨てたばかりだったのである。マサラッキに幸いしたのは前半の32.6秒のハイペースとパンパンの良馬場だろう。本当にスピードタイプってやつだ。それと藤田騎手のG1への執念だ。ただ、中山のスプリンターズSは無理だろう。坂があるし、12月の中山の馬場はきれいな状態ではないからだ。それに7歳冬ではほんとうに無理だよ・・・。
そのハイペースでキョウエイマーチは4着に粘り通し、直線でも伸びを見せたのは好評価できる。
シンコウフォレストは宮記念で3着、1着、3着は立派だ。昨年がフロックではないことを1年掛けて証明した。騎手のコメントでは通った馬場が悪いところで泣いたらしい。
アグネスワールド3〜4コーナーの反応の鈍さに泣く。位置取りはよかったのだが・・・。上がり34.6はメンバーでは上の方だし、それほどキャリアもないのでこれから十分巻き返せるだろう。俺は信じる。ただお兄さんに似て512Kgは大きいね・・・。
トキオパーフェクトは同型馬と競ってしまい自分の競馬が出来なかった。予想時の悪い予感が的中。こんなことが的中してもしょうがないよ・・・。

マサラッキ
スタートから馬なりに進めて6番手の中。残り600mから仕掛け始め4角の時点で内のシーキングザパールより一歩先を行く。ここで被せたことが大きく、内の強敵に窮屈な競馬をさせることが出来る。良馬場なら伸びるのは わかっていたことで、時計的にもCBC賞より遅いのだから対応できて当然。とにかくパンパンの良馬場なら走る
ことを改めて証明した
シーキングザパール 
内枠ということもあり、道中はやや前々で競馬を進める。道中は5番手を追走して3,4コーナーでじわじわ進出。本来ならもう少しゆったり仕掛けたかったのだが外から勝ち馬に被せられてはどうしようもないので一緒に上がって行かざるを得ない。早めに動いた分、末がなくなって止まりかけるが、ゴール前でもう一伸びするところがこの馬の強さ。一度叩いていたなら結果は違ったかもしれないが、とりあえず地力のあるところは示せた。今日に関しては勝ち馬に完敗の内容

シンコウフォレスト スタートから押っつけてハナを奪いに行く恰好を見せたが
          外の2頭が速く控えて4番手。常に気合いをつけながら
          追走していくが3,4コーナーであっさり上位2頭に
          交わされてしまう。ここからずるずる下がるかと思いきや
          最内に飛び込むと意外にも伸びる。いったんは2着の
          位置に上がったが、ゴール前でシーキングに差されて
          3着。自分の持ちタイムだけ走っており、力は全て
          出せた恰好。上位2頭とは完全に力負け。それにしても
          暖かくなると走るタイプなのか、たまたま昨秋は状態が
          悪かったのか。今年の秋にその答えが出そうだ
キョウエイマーチ  好スタートから思い切って行き一時はハナに。すぐに
          外からトキオパーフェクトに交わされてしまうが、
          それでも押っつけてハナを奪い返したことが大正解。
          矯めて切れる脚を使えるわけではないだけに、行くだけ
          行って上がりのかかる展開に持ち込めたのだから
          今日は幹夫の思い通りだったはず。スプリント適性の
          差で上位3頭に敗れたが、乗り方は完璧だったので
          仕方がない
アグネスワールド  好スタートも馬なり追走。5番手の外からの競馬。
          3,4コーナーで上位2頭が仕掛けたときに、こちらも
          押っつけているのだがついていけない。直線半ばから
          ようやく伸びてきたが時すでに遅し。結局勝負どころ
          での瞬発力の差が出たわけで、時計面の不安が
          そのまま出た感じ
ブロードアピール  スタートまずまずで中団から。9番手の中を追走して
          いたが、内外に2頭ずつ馬のいるポジションを嫌って
          一寸下げる。実際切れを生かしたい馬だし中途半端に
          仕掛けるわけにもいかないのでここで下げたことは
          間違いではない。ただ4角大外に振って伸びているが
          早めに仕掛けて前に行った馬が止まらないのだから
          どうしようもない。やはり力差がはっきり出た恰好
ワシントンカラー  ブロードアピール同様、純粋に差しタイプの馬だけに、
          前に行った馬が止まってくれなければどうしようもない。
          この馬の力は出せている
シンボリスウォード 初めて強いところと当たっただけに全くSPEEDについて
          いけない。いくら何でも4番人気は人気しすぎでしょ
サウンドワールド  ハナを切れないとこういう結果になるのはわかっていた
          こと。河内鞍上は鞍上強化に見えたが、短距離逃げの
          河内が下手なのは周知の通り。松田騎乗であれば、結果は
          同じだったかもしれないが思い切ってハナに立とうと
          したはずで、次走以降は鞍上を松田に替えて欲しいところ
トキオパーフェクト キョウエイマーチが終始絡んできて、我慢比べにも
          負けてしまっただけにこの着順は妥当。どうもG1クラス
          では通用しそうにない。快速逃げ馬タイプだが、時計が
          かかる馬場の方が良いようだ


NHKマイルC(5/16)
馬論創刊の由緒ある(?)G1レース。的中してよかった。混戦模様だったがザカリヤの軸の選定はあっさり決まった。
データで、NZT4歳Sの1着馬は迷わずに軸にしてかまわなかったからだ。あとは相手選び。予想としてはそんなに苦労しなかった。
勝ったのはシンボリインディ。藤沢和厩舎G1レース3頭出しが見事なまでに成功した。藤沢厩舎はあいかわらず、なりふりかまわず徹底した出走体勢・・・。脱帽・・・。ザカリヤは2着に入って連対を果たしみごとにデータ通りの結論に達した。NZT4歳SのウイナーはNHKマイルCに強い!このデータはまだまだ生きるぞ。JRAがダービーを外国産馬に開放しない限り・・・。フフフ。
シンボリの馬がG1レースを獲ったのは14年ぶりとのこと。なんとルドルフまでさかのぼらねばならないのである。当然私はルドルフの頃は馬券も買ってないし、インターネットもしていないし(当然「馬論」なんかこの世にありゃしない)、携帯電話もないし・・・。いやはや時代の流れとは、かくも速い・・・。
4着に入ったマチカネキンノホシ以外は、掲示板に載ったのはすべて印のつけた馬だった。レッチリの3着は久々ながらも好走したと言えるし、今後が楽しみ。エアグルーヴに続いての競馬の「彼女」にしようっと!
マイネルタンゴは皐月4着の力を見せてくれての5着と健闘。市場取引馬としては最高の馬だろう。
健闘といえば6着に粘ったインターサクセス。46秒のラップながら上位5頭を考えるとほんとに健闘だ。4歳限定重賞(中日スポーツ4歳S、ラジオたんぱ賞)なら狙えるかも。
エイシンキャメロンはイレ込んでいたとはいえ、10着はあまりにもひどすぎる・・・。3才時の面影はもうないのか、早熟だったのか、もう能力の上積みはないのか・・・実績馬の復活に期待したい。

シンボリインディ  スタートはまずまずもペースが速いと考えてか後方へ。
          後方4番手の内を追走。勝負どころでも内々を回って
          直線へ。他馬の多くが外に振っているのだが、前半
          1000が57.7と超ハイペースだったことから勢いがない。
          こちらは後方で控えていてロスなく通って来た分
          力が余っており直線での伸びは1番。ただ、先述の
          理由からも決して誉められない
ザカリヤ      スタートから早めに動いて6番手の中。揉まれる位置で
          かなり苦しい展開だったが勝負どころで一寸下げて
          矯めたところがポイント。上手く下げられた分、
          直線でほとんどロスなく外に出せたわけで、鞍上の
          好プレー。レースの内容としては勝ち馬より上で
          今後の活躍が期待できる。母の父の血が出れば
          距離的にもこなせるはずだ
レッドチリペッパー 好スタート。そこから下げて道中は中団から。
          内で揉まれていたのだが、そこは藤田伸二。いつの間に
          やら外に出すのは大得意で、今回もいつの間にやら
          大外に。直線伸びきれなかったのは馬場に理由を
          求めるとして、とにかく今回は藤田の外に出す
          巧さが目立った。ただ、このパターンの時は見せ場は
          作れる変わりにほとんど連対できないんだけど(^^;
マチカネキンノホシ スタートから掛かり気味。3,4コーナーに向くところ
          でようやく落ち着いたが、そこはすでに勝負どころ。
          仕掛けないわけにもいかず追い出し開始。バテず
          伸びたのはスタミナが上位だからで、やはり距離適性は
          もっと長いところにある。上がりの掛かるスタミナ勝負に
          なったのが今回の好走の要因
マイネルタンゴ   道中は好位4番手にいたが3,4コーナーで鞍上が
          馬を抑えきれず仕掛けてしまう。あからさまに仕掛けが
          早すぎる恰好で騎乗ミス。手の内に入れていた柴田善臣
          だったならもっと上にいただろう
インターサクセス  超ハイペースを思い切って行ききった分、後続の脚も
          なくなっての粘り込み。このパターンはよくあることで、
          次走につながらない事が多い
トウカイダンディー 大幅に出遅れて大きく離れた最後方。ハイペースとは
          無縁の自分の競馬をしただけで、直線ではバテた馬を
          交わしての着順。なんら評価できない内容。これだけ
          出遅れてこの着順なんだから次走は変わるという考えは
          大怪我の元。むしろこれだけ出遅れてしまう気性難を
          心配した方が良い
エイシンキャメロン ここまで惨敗する馬ではないのだが・・・状態落ちとしか
          考えられない


天皇賞(5/2)
ついに春天が終わった・・・。脱力感でいっぱいである。
愛しのメジロブライトがにっくきスペシャルウィークに阪神大賞典に続いて敗れ去ってしまった。データ的には阪神大賞典ウイナーは天皇賞に強い。そうなればスペシャルウィークは切れるわけはないのだ。しかし、ここ1〜2週、武には裏切られている。ならばこっちから切ってやる!!メジロブライトは愛しの馬だから負けるわけがないし、セイウンスカイは菊花賞レコード勝ちに敬意を表したい。ゆえにメジブーの単勝と、セイウンスカイ=メジロブライトの2点とした。それが裏目に出るとは・・・。
レース中は東京競馬場のターフビジョンで見ていた。最後の直線はスペとメジブーの一騎打ち。馬連はダメだがメジブーの単勝がある。私は友人Aと友人Bで来ていたが、友人Bをヘッドロックしながら「かわち〜!押せ〜!ぶらいと〜〜!」と絶叫していた。その祈りは通じなかった。Bとしてはやられ損である(笑)。最終レースに向かう私は足腰が立たなくなっていた。
友人Aはデータを信じスペシャルウィークを残した。そして私に「メジロブライトは力負けだ・・・セイウンスカイはだらしねーな・・・」とつぶやいていた。

武はセイウンスカイを道中マークし続けた。これでは菊花賞レコードのパワーもスタミナも消えてしまう。ここで脱落。サンデーセイラにも絡まれてたしね・・・。
メジブーは本当に自分の競馬を3200mずっと続けていた。最後の上がりもメンバー中一番速かった。でも前にはスペがいた・・・。阪神大賞典と同じになってしまった・・・。前で競馬したスペはメジブーと同じタイミングで仕掛けては位置取り的に前なので有利だった。スペもメジブーも上がりはほぼ同じ(スペ34.2、メジブー34.0)。これではどうしようもない。とにもかくにも武のうまさが光った1戦だった。
メジブーのチャンスは、「有馬記念」しかないだろう・・・。宝塚はゲンがわるいし・・・。
(香外会長の天皇賞回顧)
3強対決で注目された第119回天皇賞。日本競馬会を背負って立つ3頭の名馬が淀3200mの舞台で覇を競い合った。セイウンスカイに自信の◎印を打った自分がこういうことを平然と言ってのけるのはいささか恐縮ではあるがスペシャルウィークは強かった。4コーナー付近であっさりセイウンスカイを捕らえると、前走をそのまま再現するかのように鬼脚を繰り出し追走してくるメジロブライトをまるで並んでくればまた突き放すといったふうな競馬。鞍上武豊騎手の天才ぶりを遺憾無く発揮した騎乗も見事の一言に尽きた。予想欄でも書いたことだが、滅多に馬を誉めないあの岡部騎手にルドルフ級とまで言わしめた馬はやはりただ者ではなかったのである。この先この馬がどこまで歴史を造りあげるか楽しみである。
昨年の覇者であるメジロブライトもその面目を保ったというべき内容であった。スペシャルウィークにはかなわなかったものの、セイウンスカイを交わしての2着には好感がもてる。個人的にはこの馬は距離伸びてこその馬だと思うので、宝塚記念の距離ではどうかと半信半疑ではあるが、6歳となった今現在でも現役屈指の末脚は健在である。
3着に沈んだセイウンスカイ。天皇賞での逃げ込みは荷が重かったか?ある程度予想されたことだがタマモイナズマ・サンデーセイラにハナを奪わた。日経賞ではこの形でも良かったかも知れぬが如何せん相手が悪すぎた。やはりこの馬は行ってこその馬。気分良く走らせることが大前提であろう。依然現役最強の逃げ馬であることは間違いのないことなので今後の巻き返しに期待。

スペシャルウィーク 好スタート。無理に控えることはせず馬なりで4番手
          の外から。1周目3,4コーナーで手綱を絞り気味に
          して様子見状態。2周目2コーナー過ぎから動きだし
          セイウンスカイをピッタリマーク。4角手前から
          馬なりでセイウンスカイに並びかけ、この時点で1頭
          潰しは完了。あとは後方からの馬に気を使うだけ
          だったが、この馬も上がり3Fを34.2と完璧なタイムで
          上がったことで、メジロブライトから1馬身差の
          リードを保ったままゴール。予定通り早めに前を潰して
          自分もこのタイムで上がっているのだからまさに
          レース前に想定したとおりの勝ち方。武豊の巧さを
          改めて思い知らされる1戦だった
メジロブライト   今日はスタートまずまず。決して超スローではなかったが
          早めに動いて1周目の正面では離れたとはいえ6番手の
          位置に押し上げる。向こう正面に入ってからは、前の
          集団からは離され過ぎないように進み。3角過ぎから
          スパート。直線に向いてもしっかり伸びて34.0の上がりを
          使っているのだが差しきれず。この馬の競馬は出来て
          いるだけに仕方のない敗戦
セイウンスカイ   スタートはそこそこ良かったが無理に行かず4番手。
          すぐに3番手に押し上げて1周目正面へ。ここで
          ペースがほんの少し落ち着いてハナに立つ。1000mを
          60.9と速いペースで進む。2週目に入ってペースを
          落ち着かせたかったのだろうが、サンデーセイラが
          競りかけてきてペースを落とせない。つつかれっぱなし
          の状態で3,4コーナーも進み直線へ。そのときには
          すでにスペシャルウィークに並ばれており、あからさまに
          厳しい展開。切れの面では劣るだけにじりじり下がって
          行く。それでも後方の馬に交わされなかったあたりは
          地力の証明。ただ今日のようにつつかれる形になると
          そうそう勝てないことはわかっただけに、G1では苦しい
          レースが続くかもしれない。今後は秋まで休養とのこと
シルクジャスティス 早めに動いて6番手の外に。1周目の正面からは
          折り合いに専念して7番手に控える。終始メジロブライト
          と同じ位置から進む。ただ動き出したのはこちらの方が
          早く、3角手前から追い出すが反応がもう一つ。
          ここで動けなかった分直線に向くところで前に差を
          つけられてしまう。それでも一気に伸びてステイゴールドを
          交わすが、そこで止まってしまうところが一瞬しか良い脚
          を使えない悲しさ。ただもちろん復調をアピールできた
          わけで、次走は本当に復調しているのかどうかの試金石
ステイゴールド   予想通り早めに動いて離れた5番手からの競馬。終始
          5番手の位置を進んでいるが、時折気合いをつけながら
          道中を進んでいたように動きがちょっと重たい。3,4
          コーナーで追い出しを開始して直線内に飛び込むが、
          今日のように上がりの勝負になっては分が悪い。
          この馬の競馬は出来ており、力負けと言った感じ。
          ただ、もっとペースが速くなって潰し合いのレースに
          なったときには今回の上位相手でも差はないだろう。
          というか、それしか太刀打ち出来そうにない
ローゼンカバリー  スタートからゆったり馬なりで進み後方2番手から。
          やや早めに動き出して、メジロブライトを見る恰好に。
          そして勝負どころでも早めに動いて4角では先頭集団に
          追いつくがそこで一杯。良いときならここでもう一伸び
          していたのだろうが・・・
マチカネフクキタル マイナス4キロもまだ太め残りとわかる馬体。しかも
          調子の良いときには掛かり気味になるほど行きっぷりの
          良い馬が、そんなそぶりは全く見せず折り合って進んで
          いる。これはまだ状態が戻っていないのだろう。
          これから暖かくなってどこまで状態が良くなってくるか
メジロランバート  展開云々よりも純粋に力負け
ユーセイトップラン 好スタート。で、笑ってしまうほど下げて最後方へ。
          折り合いに専念したいとはいえ、そこまで無理に下げる
          必要はないと思うのだが・・・


皐月賞(4/18)
まずは、レース終了直後の感想を。後でまた加筆予定。
ワンダーファングは残念だった。ゲート内で暴れ出して左足をゲートの仕切りかなんかにひっかけてしまったようだ。馬体検査の結果発走除外・・・。幸騎手は何とも言えないような表情をしていたのが印象的だった。ワンダーファングは馬なので文句を言うわけにもいかず、G1レースの舞台で泣くわけにも行かず・・・。姉のワンダーパヒュームはどう思っているのだろうか・・・。でも姉は天国。弟は現世。兄弟喧嘩をしたくても出来ない・・・。とにかく気の毒・・・。
アドマイヤベガ。3コーナーで止まったしまったような感じがした。それなりに伸びてきてはいるのだがタイクラッシャーをかわすのに骨を折っていたようだ。これでは勝てない。やはり出負けしていたし・・・。
勝ったのはテイエムオペラオーだ。この馬は毎日杯勝って200万の追加登録料を払ってクラシック登録をかけた。直線で馬場のいい外目に出してラストに賭けたのが大成功だ。和田騎手は桜花賞を制した福永騎手と競馬学校12期の同期。ジョッキー新時代を意識せざるを得ない。和田騎手はステイヤーズSも制したこともあり(サージュウェルズ・1996年)、ただものではない!これからの活躍に期待しよう。
<香外会長の皐月賞&プロキオンS回顧>
こんにちは香外会長です。大混戦皐月賞は毎日杯で強い競馬をしたテイエムオペラオーが勝ち、2着には前走大敗で人気落ちしたオースミブライトが食い込み馬券的には中波乱でした。
でもあの組み合わせならゲットした人は以外に多いと思います。僕の馬券はべガからの流しだったために残り100mぐらいからは悲しいかな落ち着いて観戦できました。まだまだダービーは先のことですがオペラオーは距離伸びて面白い存在と思うし、伏兵の出現、良血馬の巻き返し等々戦国ダービーの予感プンプンです。さて前置きが長くなりましたが、タヤスケーポイント勝っちゃいました。前走は重賞競争ながらもハンデ戦だったために半信半疑も
強い勝ち方。こいつは中央ダート界の新星誕生かも。自身◎オースミジェットは何とか2着に突っ込み馬券はゲット。
ここでJRAさんに提言。フェブラリーSもいいけどなるたけダート競争も芝と同等に扱って、もう一個ぐらいダートG1競争つくりましょうや。できればマイル以上の距離なヤツ。交流競争もいいけど地方の人間には新聞も手に入らんし、勿論馬券も買えん。JレースもいいけどダートG1が増えれば、もっと日本競馬が盛り上がるのでは?と勝手に思います。とりあえず今後のタヤスケーポイントには注目。タヤスで思い出しましたが去年の青葉賞馬タヤスアゲインは一体。知ってる方いたらご一報を

テイエムオペラオー スタートからやや押っつけ気味も後方から。前とはやや
          離れた後方4番手追走。残り800mから仕掛け始め前にいた
          アドマイヤベガの外に。結果的にここが勝負の決め手に。
          アドマイヤベガの行く道を塞いだ上、自分は馬場の1番
          良いところを通ることになる。残り100mからの伸び脚が
          素晴らしかったのは毎日杯同様。長く使える末脚を持って
          おり東京コースにも対応できそう
オースミブライト  道中は中団のど真ん中から。ナリタトップロード、
          アドマイヤベガといった有力どころの前から進める。
          終始手応えが良く、3角で気合いをつけると一気に
          勢いがつき4角で内が開くとそこに飛び込んでいく。
          いったんは2馬身抜け出して勝てるかと思えたが、
          勝ち馬の急追に遭い惜敗。それでも一度叩いての
          変身ぶりは見事で、トライアルはあくまで叩き台として
          臨んだ陣営の考え方が上手くいった
ナリタトップロード 発表は良馬場だったが1時間ほど前から降り出した雨に
          より馬場は決して良くはない状態。す軽さがウリの同馬に
          とってこの馬場状態は大幅マイナス。3,4コーナーの
          手応えの悪さからは、どこまで惨敗するかと思えるほど。
          それでも直線に向くとしぶとく伸びてくるのは能力を
          持っている証拠。良馬場ならダービーで巻き返し可能
マイネルタンゴ   折り合いに難があった馬だが、前2走は折り合って
          きっちり答えを出している。そして距離が伸びたここでも
          対応できたのは大きな収穫。柴田善臣騎手が手の内に
          入れたのだろう。最後伸びそうで伸びなかったのが距離
          適性。ダービーではなくマイルCに進んで欲しい1頭
マイネルシアター  前走の弥生賞で切れ脚勝負では分が悪いと踏んだのか
          早め4番手からの競馬。よどみなく流れて先行馬には
          やや厳しい展開となったが、4角先頭に立ち見せ場は
          作れた。ただ上位の馬とは力差を感じる
アドマイヤベガ   出負け気味のスタートから控えて、徐々に外へ出す。
          向こう正面では後方5番手も予定通りの位置取り。
          3,4コーナーの途中から一気に追い出しを始めるが
          外からテイエムオペラオーに来られて前外が壁。
          仕方なく馬場の悪い内に飛び込むと前をカットされて
          しまう。確かに手応えも悪く状態も万全とは言えなかった
          のだろうが、色々な不利も重なってのこの結果。
          巻き返しはもちろん可能
ヤマニンアクロ   逃げようとしたが逃げられなかった。これで全てが
          狂ってしまい惨敗は仕方ない。ただ、逃げ宣言をして
          おきながら逃がしてもらえなかったところが、騎手の
          若さ。ベテランジョッキーなら逃がしてくれたかも
ニシノセイリュウ  馬体を慎重につくってきたはずがマイナス10キロ。
          キャリアの浅さに加えて状態に疑問があっては
          見せ場も作れないのは仕方ないところ


桜花賞(4/12)
1着△プリモディーネ
2着▲フサイチエアデール
3着△トゥザヴィクトリー
4着◎ゴッドインチーフ
5着…ハギノスプレンダー
ずは、この6頭のボックスの買い目予想にしてよかったなあ〜。各馬にこれといった決め手になるようなファクターが見えなかっただけにボックス作戦でいったのだが、まずは成功である。1940円ついたしね。
ところで、スティンガー。いったいどうしたのだろう。レースでは思い切って出遅れたりして、全くレースになっていなかった。どうやら馬が頭を下げたところでゲートが開いちゃったらしい。見せ場すらなく、場内の実況でも「スティンガー」の声もなかった・・・。藤沢調教師の信念や考え方があるので今更どうこう言いたくはないけれども明け4歳でぶっつけG1レースというのはやはり・・・。これで海外遠征もへったくれもありゃしない。今後のローテはオークスへ向けての調整になるということで、トライアルからオークスへ向かうことになるらしい。3歳牝馬チャンプのメンツが大きくのしかかる。巻き返して欲しい。
フサイチとプリモディーネの組み合わせで19.4倍だったのだがらファンはスティンガーに全面信頼を置いてなかったのがよくわかる。
プリモディーネ騎乗の福永祐一騎手は初G1制覇となった。おめでとう。直線での豪脚ぶりは、ほれぼれした。偉大なる父に一歩近づいた。桜花賞親子制覇。
直線の豪脚と言えばゴッドインチーフ。直線の脚を期待しての本命だったが伸びずに終わって4着に。直線の長い東京のオークスではその脚を見せて欲しい。
トゥザビクトリーは強い馬だ。先行しながらも3着に粘り通したことは評価できる。私はオークスではこの馬に期待する。2000m走っている経験があるのは現段階ではこの馬ぐらいなものだろう。オークスでは狙ってみたい1頭になった。しかし、こころもち「牝馬版ステイゴールド」になるかもしれない気もするが・・・(笑)。
あとは東京コースに強いウメノファイバーあたりもオークスでは期待できるかも。
(追記):中山G.J。ゴッドスピードにもう少し前で競馬してほしかった。ファイブポインターにはもうすこし飛越を・・・。

プリモディーネ   スタートまずまずも意識的に控えて後方5番手から。
          内にいたスティンガーが押っつけているところでこちらは
          馬なり。しかし残り600mからゴッドインチーフにまくられ
          気味にかぶせられるとこちらの手応えも悪くなる。
          しかも外に出してからは前が壁に。ところがその前にいた
          壁が幸運にもフサイチエアデール。フサイチエアデールが
          前の馬を交わしてくれたおかげで前が開ける恰好に。
          並んでいたゴッドインチーフをあっさり競り落として、
          残り200mからは抜けた脚色で勝ち確定。鞍上から早めに
          ガッツポーズが出るのもわからなくはない快勝。
          思えば今週の調教では唯一栗東のCコースで終い1F
          11秒台を出していた馬。しかも馬なりだったことを
          考えると状態はかなり良かったのだろう。
          こう言うと変な言い方になるが、マルカコマチで勝った
          京都牝馬特別と3角からは同じような乗り方で、
          福永騎手もレースに乗るごとに成長していると感じさせる
          (昨年のダービー時とは違うということ)今回の勝利だった
フサイチエアデール 外枠もあってか無理せず中団10番手の外から進める。
          終始外々を通る恰好になったが、本当に悪い馬場の部分
          からほんのわずか外を通って、少しでも馬場の良い
          ところを通るところは流石武豊。4角から直線に向く
          ところでスッと伸びてくるのがこの馬の良いところで、
          この馬の競馬はしっかり出来ているのだからこの2着は
          仕方ない
トゥザヴィクトリー 好スタート。やや掛かり気味になるも抑えて2番手の
          外を追走。3角から馬なりで前に並びかけ4角先頭に。
          最高のタイミングで抜け出したが、そこからは
          アネモネSの再現のような光景に。乗り方にミスは
          なかったし、状態が回復していたとするなら、この馬は
          詰めの甘い馬ということになる。事実3走前の福寿草
          特別では詰めの甘さでは定評のあったスリリングサンデー
          を4角で同じ位置にいながら差せなかったのだから、
          速い脚を使えないのかもしれない。もちろん距離に
          対応できるからオークスでも楽しめそうな素材ではある。
          ただ、ここ2走短いところを使った影響が出なければ
          良いのだが
ゴッドインチーフ  再度後方からの競馬。道中はスティンガーを見る恰好に。
          まぁこれはたまたまだろう(^^;。残り600mから一気に
          仕掛けて大外をまくって行く。直線に向いて伸びてくる
          のかと思わせながらなぜか周りと同じ脚に。前にいた
          フサイチエアデールより遅い上がりとなってはまさに
          完敗。前走何の不利もなく2着に敗れたように、こちらも
          堅実だが切れが足りなかった
ハギノスプレンダー 内枠もあって積極的な競馬。2番手の内を追走。
          この馬にしては珍しく行き脚が良く、追走もさほど
          苦にしなかったが、予想通り勝負どころからは押っつけ
          通し。4角でこっそり最内を突こうとするが、
          前のエイシンルーデンスが内によれたため仕方なく
          立て直して外に。そこからじんわり伸びて、いまにも
          ウメノファイバーに交わされそうになりながらクビ差
          抑える。ヘクタープロテクターの子らしく、トライアル
          馬で、とりあえず次走のトライアル戦は期待できるのでは
ウメノファイバー  スタート良く好位につけたが馬なりで進みやや下げ
          9番手からの競馬。残り600mから仕掛けはじめ4角から
          フサイチエアデールと一緒に上がっていく。ところが坂に
          入ってから一気に突き放され6着まで。府中で結果を
          残していることから、速いペースを追走すると終いの
          脚をなくしてしまうようで、ゆったりとしたペースの方が
          力を発揮できるようだ
スタートマーチ   完全に末脚を生かすことのみを考えた騎乗。道中は
          ガッチリ抑えて最後方集団に。直線は大外に出して、
          メンバー中2番目の速い上がり36.0を使っている
          のだから、この馬の競馬は出来た恰好。純粋に展開が
          向かなかった
エイシンルーデンス マイペースで逃げて前半1000mを58.9。この馬としては
          理想的な逃げがうてた。しかしトゥザヴィクトリーが
          3角過ぎから並びかけてきたのが誤算。前走1000m通過の
          タイムが59.3でレースタイムが1:35.1。今回内の良い
          馬場を通れたことを考えれば、前回より楽だったはずで、
          やはり早めに並ばれるとバテるのも早いようだ
スティンガー    出遅れはともかくとして道中の行きぶりがどうにも悪い。
          3角手前で岡部の手が動いているのは尋常ではなく、
          完全にローテーションが裏目と出た。調教師の自信は
          何だったんだと思わせるレース内容で、この馬だけが
          自分の競馬が出来ていない印象


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